研究概要 |
今世紀の我が国において,ものつくりの持続的な発展には基礎・基盤技術が必要不可欠である.その中には高機能性を有する異材継手があり,これを作製する接合技術が求められている.しかし,物理的性質や機械的性質の異なる材料同士を組み合わせることになるために接合界面に脆弱な金属間化合物層が生成し,それが継手性能に大きく影響することから,異材継手を作製するためには技術的に越えなければならない課題が非常に多い.溶融溶接法などの従来までの溶接・接合技術の延長ではこれらを解決することが困難となる場合があるため,新しい着想による技術開発が求められている.そこで,融点以下の温度で接合が可能である摩擦圧接法の適用が考えられるが,同法で異材継手を作製しても必ずしも母材部から破断するという良好な継手が得られていないのが現状である. 本研究課題では,研究代表者が開発した低入熱摩擦圧接法および接合自己完了型摩擦圧接法を用い,異材継手を容易に作製するための接合条件を体系化し,またそのデータベースを構築することを最終目的としている.
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