希土類複合酸化物は、炭化水素の燃焼反応や脱硝反応に対する環境触媒として高い活性を有することが認められている。本研究ではソルボサーマル法による希土類複合酸化物の結晶構造・形態の制御法の確立と、本法を活用して高い活性を有する燃焼触媒の開発を行った。希土類―鉄複合酸化物には斜方晶系と六方晶系の結晶構造が存在するが、ソルボサーマル反応時の出発物質や溶媒を変化させることで、斜方晶および六方晶YbFeO_3の作り分けに成功した。さらに、ソルボサーマル合成した高結晶性六方晶YbFeO_3にRuを担持した触媒が高いプロパン燃焼活性を示すことも見出した。
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