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2009 年度 実績報告書

高度タンパク質固定化技術を用いた分子標的ペプチド薬剤スクリーニングシステムの創製

研究課題

研究課題/領域番号 20760540
研究機関岡山大学

研究代表者

今中 洋行  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (10379711)

キーワードペプチド / 固定化 / ポリスチレン / ELISA / スクリーニング / ランダムライブラリー / 分子標的 / 創薬
研究概要

本年度は親水性ポリスチレン高親和性ペプチド(PS-tag)を連結した各種ヒトFoxP3タンパク質およびランダムペプチドライブラリーをそれぞれ調製し,本課題の目的である,機能性固相化プレートを用いたFoxP3親和性ペプチドのスクリーニングを行った.
新規に構築したT7ファージ(Novagen)にランダムペプチドライブラリーを用いて,PS-tag連結FoxP3に親和性を示すペプチドのスクリーニングを行った.まず,タンパク質とファージライブラリーを相互作用させ,親水性PSプレート上に固定化した.その後,大腸菌BL21を添加し,感染・増幅させた.溶菌後のライセートを用いて再度タンパク質と相互作用させた.これら一連の作業を1サイクルとし,5回繰り返すことにより,親和性ペプチドを提示するファージクローンの絞り込みを行った.その際,相互作用させるタンパク質の濃度,ファージライブラリーの前処理について異なる条件を用いて検討を行った.パニング後に得られたファージライセートから数百個のプラークからファージを単離し,ダイレクトシーケンシングによりFoxP3親和性候補ペプチドのアミノ酸配列を決定した.その結果,数種類の配列のみが得られ,高効率な親和性ペプチドの濃縮が示唆された.
単離したファージ溶液を用いて,ファージELISAによる親和性評価を行ったところ,FoxP3に対する有意な特異性が見られた.さらに,提示ペプチドのほとんどがターゲットとするDNA結合ドメインに対するDNA結合阻害活性を有することが示唆された.また,FoxP3をセンサーチップ上に固定化し,表面プラズモン共鳴法によるタンパク質-ペプチド間相互作用解析を行ったところ,特に2種類の親和性候補ペプチドについて,FoxP3に対する高い結合特性および低い解離特性を有することがわかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] クッションタンパク質を利用したペチドータンパク質問相互作用検出系の検討2009

    • 著者名/発表者名
      今中洋行, 國方俊暢, 山之内麻衣, 今村維克, 中西一弘
    • 学会等名
      第61回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      愛知・名古屋大学
    • 年月日
      2009-09-24
  • [学会発表] PS-tag連結タンパク質を利用したバイオ分子間相互作用解析2009

    • 著者名/発表者名
      今中洋行, 上崎英範, 國方俊暢, 今村 維克, 中西一弘
    • 学会等名
      化学工学会第41回秋季大会
    • 発表場所
      広島・広島大学
    • 年月日
      2009-09-16
  • [学会発表] PS-tag連結タンパク質の部位特異的固定化を利用したバイオ分子間相互作用検出系の検討2009

    • 著者名/発表者名
      今中洋行, 國方俊暢, 上崎英範, 山隅 大輔, 今村維克, 中西一弘
    • 学会等名
      日本化学会生体機能関連(24回)・バイオテクノロジー(12回)シンポジウム
    • 発表場所
      福岡・九州大学
    • 年月日
      2009-09-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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