合成的アプローチによる適合溶質の機能解明とその生物学的応用

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20760544
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物機能・バイオプロセス
• 研究機関: 甲南大学
• 研究代表者: 甲元 一也 甲南大学, フロンティアサイエンス学部・生命化学科, 准教授 (60388759)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 生物機能工学

研究概要

細胞内では老廃物である代謝産物の一部が重要な生命機能を担っていることが明らかとなりつつある。申請者はそれらの細胞内での機能を明らかにするため、代謝産物の構造を真似た物質群を合成し、生体高分子と混合することでそれらの果たす役割を評価した。その結果、代謝産物群の中でもある構造をした代謝産物が、生体高分子の安定性や活性に強く影響することが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Enhanced amplification of polymerase chain reaction by addition of cosolutes derived from a cellular compatible solute (2008)
  • 著者名/発表者名: K. Koumoto, H. Ochiai, N. Sugimoto
  • 雑誌名: Nucleic Acids Symp. Ser. 52巻 ページ: 257-258
• [学会発表] 細胞内代謝産物を基体とする酵素活性化剤 (2010)
  • 著者名/発表者名: 甲元一也
  • 学会等名: 関西6私大新技術説明会
  • 発表場所: 東京(口頭発表)
  • 年月日: 2010-02-26
• [学会発表] 合成ライブラリーを用いた細胞内代謝産物群が酵素活性に及ぼす影響の解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 甲元一也、出口瑛介
  • 学会等名: 第12回生命化学研究会
  • 発表場所: 福井(ポスター発表)
  • 年月日: 2010-01-08
• [学会発表] 有機合成的手法を用いた代謝産物群のα-グルコシダーゼ活性化メカニズムの解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 出口瑛介、甲元一也
  • 学会等名: 生体機能関連化学若手の会第21回サマースクール
  • 発表場所: 京都(ポスター発表)
  • 年月日: 20090713-20090714
• [学会発表] 対イオン構造を有する合成代謝産物ライブラリーの創製 (2009)
  • 著者名/発表者名: 出口瑛介、甲元一也
  • 学会等名: 第29回有機合成若手セミナー
  • 発表場所: 神戸(ポスター発表)
  • 年月日: 2009-11-24
• [学会発表] Function of cellular metabolites for enzymatic reactions (2009)
  • 著者名/発表者名: Kazuya Koumoto
  • 学会等名: Special Seminar 2 (BK21) in Gyoengsang National University
  • 発表場所: Jinju, S. Korea
  • 年月日: 2009-11-20
• [学会発表] Function of cellular metabolites for enzymatic reactions (2009)
  • 著者名/発表者名: Kazuya Koumoto
  • 学会等名: Special Seminar 1 (BK21) in Gyoengsang National University
  • 発表場所: Jinju, S. Korea
  • 年月日: 2009-11-19
• [学会発表] 細胞内代謝産物がポリメラーゼ連鎖反応を補助、促進する (2009)
  • 著者名/発表者名: 甲元一也
  • 学会等名: 知財ビジネスマッチングフェア2009
  • 発表場所: 大阪(口頭発表)
  • 年月日: 2009-10-21
• [学会発表] NanoBioNow(22)適合溶質のα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 出口瑛介、甲元一也、杉本直己
  • 学会等名: 日本化学会第89春季年会
  • 発表場所: 船橋(口頭発表)
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] Enhanced amplification of polymerase chain reaction by addition of cosolutes derived from a cellular compatible solute (2008)
  • 著者名/発表者名: K. Koumoto, H. Ochiai, N. Sugimoto
  • 学会等名: Joint Symposium of 18th International Roundtable on Nucleosides, nucleotides and Nucleic Acids and 35th International Symposium on Nucleic Acids Chemistry
  • 発表場所: 京都(ポスター発表)
  • 年月日: 2008-09-09
• [学会発表] Design of functional additives for the facilitation of polymerase chain reaction (2008)
  • 著者名/発表者名: K. Koumoto
  • 学会等名: FIBER International Symposium on Nucleic Acid Chemistry
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-09-07
• [産業財産権] 酵素活性を向上させるための組成物およびその利用 (2010)
  • 発明者名: 甲元一也、出口瑛介
  • 権利者名: 学校法人甲南学園
  • 産業財産権番号: 特許(優先権出願)・特願2010-001986
  • 出願年月日: 2010-01-07
• [産業財産権] 酵素活性を向上させるための組成物およびその利用 (2009)
  • 発明者名: 甲元一也、出口瑛介
  • 権利者名: 学校法人甲南学園
  • 産業財産権番号: 特許・特願2009-46946
  • 出願年月日: 2009-02-27