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2008 年度 実績報告書

プラズマ自己構造形成と内部・周辺構造の大域的相互作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20760587
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

浦野 創  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究職 (70391258)

キーワードHモード / 核融合プラズマ境界部 / 自己形成型構造 / 周辺ペデスタル / 熱輸送 / 温度勾配特性長 / 閉じ込め特性
研究概要

本研究では、核融合炉心プラズマ内部の熱輸送、並びに閉じ込め性能を決定する境界条件であり、且つ周辺プラズマ輸送障壁を伴うプラズマ境界構造に着目し、炉心プラズマの空間分布構造とプラズマ境界近傍に局在する不安定性 (ELM)の性質を支配するプラズマ境界構造の物理機構を明らかにすることを目的としている。今年度は特にHモードプラズマにおけるプラズマ中の電流分布の変化に伴ってエネルギー閉じ込め性能が変化する実験事実に着目し、このメカニズムを理解することに重点を置いた研究を実施した。独立行政法人日本原子力研究開発機構のJT-60Uにおける実験結果から内部インダクタンスの高い(すなわち電流分布が中心ピークした状態)Hモードプラズマでは高閉じ込め性能が得られることが分かった。このようなプラズマでは電子密度及び電子温度分布が中心ピークする傾向が見られた。同時に電子系の熱拡散係数がコアプラズマ領域で低減することが分かった。この高内部インダクタンス化による高閉じ込めはコア部の閉じ込め改善によるものであり、周辺プラズマ圧力に大きな変化は見られなかった。しかし、ELMの周波数は内部インダクタンスの増加に伴って増大する傾向が観測され、ELMのプラズマ周辺部の電流密度との密接な関係を示唆する実験結果が得られた。また、電流分布のスキャン及び電流値のスキャンの両方で、コアプラズマのエネルギー閉じ込め性能はコア部のポロイダル磁場強度の増加に伴って向上することが分かった。磁気シアの影響については今後の課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dependence of heat transport on toroidal rotation in conventional H-modes in JT-60U2008

    • 著者名/発表者名
      H. Urano
    • 雑誌名

      Nuclear Fusion 48

      ページ: 085007

    • 査読あり
  • [学会発表] Heat transport and pedestal structure of H-mode in the variation of current density profiles in JT-60U2008

    • 著者名/発表者名
      浦野創
    • 学会等名
      22nd IAEA Fusion Energy Conference
    • 発表場所
      スイス・ジュネーブ
    • 年月日
      2008-10-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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