研究課題
若手研究(B)
動物種一般にみられる生活史の雌雄差の進化要因・過程をよりよく理解するために,降海型サクラマス(Oncorhynchus masou)を対象として,死亡率と体サイズの性差がどのように進化的に関連しているのかを野外データから検証した。結果,北海道の2個体群において,メスの成魚サイズが大きい個体群ではメスの海洋生活期の死亡率が高いことが示された。このような死亡率と体サイズの性差の共在は,繁殖期の体サイズにはたらく淘汰の雌雄差により進化した性特異的な摂餌戦略の産物なのかもしれない。
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Oncorhynchus masou. Environmental Biology of Fishes
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DOI:10.1007/s10641-009-9552-x
Journal of Fish Biology
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DOI:10.1111/j.1095-8649.2008.02150.x
Environmental Biology of Fishes
DOI:10.1007/s10641-012-0013-6