研究課題
若手研究(B)
北海道に侵入したセイヨウオオマルハナバチは森林に侵入していかないことが明らかになり、結果として生育環境軸(景観要素)では、主要な在来のマルハナバチと安定的にニッチを分割することがわかった。しかし、森の少ない開けた環境においては、在来のマルハナバチとの置き換わりが進んでいる。こうした在来マルハナバチとの置き換わりに加え、マルハナバチの女王蜂に寄生するマルハナバチタマセンチュウの影響により、マルハナバチ群集の種構成やカースト構成が、大きく変化することがわかった。さらに、こうした種構成やカースト構成の違いは、個々のポリネーター個体の、植物種選択や採餌行動(正当訪花・盗蜜訪花)に影響を与えていた。これら一連の結果から、送粉系ネットワークは、様々な種間相互作用の影響を受け、可塑的に、ダイナミックに変化する特性を有していることが示された。
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Biological Conservation 142
ページ: 1011-1017
Biological Conservation 141
ページ: 2597-2607
http://www.sci.u-toyama.ac.jp/env/ishii/top.html