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2008 年度 実績報告書

里草地における絶滅危惧植物ホットスポット解析

研究課題

研究課題/領域番号 20770015
研究機関神戸大学

研究代表者

丑丸 敦史  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70399327)

キーワード里草地 / 希少種 / ホットスポット
研究概要

今年度は調査地である兵庫県宝塚市西谷地区において、対象とする里草地約140kmを踏査して当初予定していた31種の分布に加えて新たに20種の希少種を確認し、全53種の調査値内の分布を調べた。それぞれの種の分布は調査地において宝塚市発行の1/2500地図を2倍に拡大した地図上に分布データとして記録した。新たに発見された希少種の中には、環境省によって絶滅危惧II類として指定されているイヌセンブリも含まれている。
上記の希少種分布データをGISによってデジタル情報化し、ホットスポット解析を行うデータを作成した。また、同時に希少種の分布に影響を与えうると考えられた圃場整備地と耕作放棄地の布もデジタルデータ化した。さらに本調査地の標高、傾斜、斜面方位、地形的水分指数などの地形データを国土地理院のデジタル標高地図を基にGIS上で算出した。これのデータセット作成したことによって、今後の西谷地区における里草地ホットスポット解析が可能になった。
いまだデータ解析の途中ではあるがこれらの希少種の多くはため池の畦畔や林縁の陰伐地に多く分布している傾向がみられた。ため池畦畔ではため池からの漏水によって畦畔下部が湿っていることが多く、林縁でも二次林からの伏流水によって陰伐地が比較的湿っている傾向がみられた。この観察を受けて今後はこれらの里草地とそれ以外での土壌水分の差を比較することを検討しいる。予備的におこなった調査においては希少種は土壌水分の多いところに多く分布しているという結果を得ている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 植物の多様性をもたらす里草地の立地環境2009

    • 著者名/発表者名
      植松裕太, 丑丸敦史, 大澤剛士
    • 学会等名
      第56回日本生態学会
    • 発表場所
      岩手県立大学
    • 年月日
      2009-03-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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