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2008 年度 実績報告書

維管束分化における転写制御ネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 20770029
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 恭子 (大橋 恭子)  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (90451830)

キーワード維管束分化 / 転写制御
研究概要

維管束は水分や栄養分、シグナル分子を植物体全体に運搬する植物に必須な通道組織である。維管束のなかでも特に木部は、分化に関わる遺伝子群が多数明らかにされているものの、それらがどのような転写ネットワークにより発現制御されるのかということは未だ明らかになっていない。そこで、申請者は木部分化の分子機構を理解しそれを応用へと発展させていくために木部分化関連遺伝子群の遺伝子間の関係、発現制御ネットワークを明らかにすることを目的とした。平成20年度はまず、シロイヌナズナの転写因子のうち約1000個をGateway systemのENTRベクターとして収集・作成した。それらを薬剤誘導により過剰発現させることのできるDestination vectorへと組換えた。この転写因子の過剰発現ベクタープールを用いて、原生木部の分化に必須な転写因子VND7(Kubo et.al.2005)の制御因子の探索を個体レベルで行った。VND7を発現制御する転写因子を単離するために、VND7プロモーター::レポーターをもつ植物体に対して、転写因子を過剰発現させるベクタープールをアグロバクテリアを介して導入し、VND7レポーターを過剰にあるいは異所的に発現するものを選抜した。このスクリーニングにより複数の候補制御因子が得られた。そのうちのひとつLBD12/ASL5に着目し、LBD12/ASL5の過剰発現がVND7レポーターの異所的誘導を起こすことを確認した。LBD12/ASL5について現在詳細な解析を行っている。これらの結果は、今回採用した転写因子の過剰発現ベクタープールを用いたスクリーニングが有効であることを示している。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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