松果体で機能するパラピノプシンを中心に、視覚以外で機能すると考えられているロドプシン類について、生化学的、分光学的手法による物性の解析および免疫組織化学的手法と遺伝子導入実験による生体内機能の解析を行った。 ・パラピノプシン、エンセファロプシン、メラノプシンについて、光受容タンパク質の精製、分光学的・生化学的解析に成功し、それぞれの波長感受性および光反応特性を明らかにした。 ・2種類のパラピノプシンの特異的抗体を作製し、免疫組織化学的解析を行った結果、それらが松果体の先端部の近接した別々の細胞に局在していることを見出し、眼外色識別との関連を強く示唆する結果を得た。 ・2種類のパラピノプシンのそれぞれ約7kbp、5kbpの上流配列をクローニングし、レポーターGFPを連結したコンストラクトをゼブラフィッシュに導入した。その結果、それぞれのパラピノプシン発現細胞を特異的に蛍光標識するトランスジェニックゼブラフィッシュの作製に成功した。
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