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2008 年度 実績報告書

V-ATPaseによる酸性オルガネラの局在制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 20770090
研究機関岩手医科大学

研究代表者

後藤 奈緒美 (松元 奈緒美)  岩手医科大学, 薬学部, 助手 (80403971)

キーワードV-ATPase / 酸性環境 / オルガネラ / 破骨細胞 / 小胞輸送
研究概要

V-ATPaseによる小胞内や細胞外環境の酸性化は、リソソーム酵素の活性化など、多くの生理現象において重要である。また、V-ATPaseは膜内在性部分のV0と表在性部分のV1から構成されるが、V0部分は小胞輸送への直接的な関与が示唆されている。特に破骨細胞の分化過程において、V-ATPaseのa3サブユニットの発現量が増加し、a3の局在が細胞内から細胞膜へ変化することが知られ、この現象により、破骨細胞の骨吸収に必須な細胞外環境(骨吸収窩)の酸性化が進行すると考えられている。本研究課題では、このa3サブユニットに着目し、破骨細胞分化シグナルが、V-ATPaseの活性や構造、小胞輸送関連因子との相互作用に与える影響を明らかにすることを目的としている。今年度は、破骨細胞分化前後におけるV-ATPaseの発現量、サブユニット構成、V0-V1結合の変化について検討した。その結果、a3以外のサブユニットも発現量が増加していること、破骨細胞に発現しているa3はサブユニット構成が異なる二種以上のV-ATPaseを形成しうることがわかった。当研究室は、a3の局在するオルガネラがリソソームであることを報告しているが、破骨細胞の分化前後ではリソソームにも変化が起きている可能性も示唆され、現在さらに解析を進めている。また、a3結合因子の存在が予想されることから、a3の免疫沈降条件検討やタグを付加したa3の発現系構築を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Dynamic and functional assembly of the AAA peroxins, Pexlp and Pex6p, and their membrane receptor Pex26p involved in shuttling of the PTS1 receptor Pex5n in peroxisome biogenesis2008

    • 著者名/発表者名
      Yukio Fujiki, Non Miyata, Naomi Matsumoto, Shigehiko Tamura
    • 雑誌名

      Biochemical Society transactions 36

      ページ: 109-113

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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