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2009 年度 実績報告書

細胞骨格制御タンパク質の構造機能相関の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20770093
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

末次 京子  独立行政法人理化学研究所, システム研究チーム, 研究員 (40391990)

キーワード細胞骨格 / シグナル伝達 / X線構造解析 / 低分子Gタンパク質 / アクチン
研究概要

細胞運動、細胞分裂、細胞接着、エンドサイトーシスなどの多様な生体反応において動員されるのはアクチン細胞骨格である。アクチン細胞骨格の制御は、N-WASPファミリータンパク質がArp2/3 complexを活性化し、アクチン重合が促進されるなりことにより形成される事が明らかとなっているが、細胞膜からどのようにN-WASPファミリータンパク質にシグナルが伝達され、制御が行われているかは不明である。
当研究により、N-WASPとWIPをHEK293細胞で共発現させる系を構築し、細胞に内在するNativeのActinを利用し、N-WASP+WIP+Actinの3者複合体タンパク質の調製が可能であることを確認した。現在、大量調製および結晶化を試みることが可能となった。また、N-WASP結合タンパクであるPacsin2のEFC/F-BARドメインの構造解析に成功した。明らかにした構造から、タンパク質の表面電荷および疎水アミノ酸からなるループを利用して膜と結合することによりPacsin2は脂質膜上でリング構造を作り、膜のチューブ化を引き起こすことを、変異体を用いたin vitroの実験により示した。さらにPacsin2は細胞のスパイク構造の基部の部分、すなわち、膜のチューブと同様の巻く形状を持つところに局在することを確認し、細胞のスパイク化に関与しておりスパイク化にも、膜の形状から推察されるように膜のチューブ化と同じ表面電荷および疎水アミノ酸からなるループを利用して関与していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Mapping of the basic amino-acid residues responsible for tubulation and cellular protrusion by the EFC/F-BAR domain of pacsin2/Syndapin II

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Shimada, et al.
    • 雑誌名

      FEBS Letters (in press)

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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