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2008 年度 実績報告書

分泌小胞に依存しないカルシウム結合性タンパク質複合体の細胞外遊離機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20770105
研究機関崇城大学

研究代表者

松永 隼人  崇城大学, 生物生命学部, 助教 (20437833)

キーワード神経科学 / ストレス / 蛋白質 / 脳・神経 / プロテオーム / 繊維芽細胞増殖因子 / S100A13 / カルシウム
研究概要

脳・神経糸において、細胞外自己保護因子の中には、分泌小胞によるエクソサイトーシスを介さずに細胞外に遊離するものが存在する。本研究は、自己保護分子ProTαとFGF-1の非小胞性遊離機構解明を目的とする。
遊離機構調節分子の同定 : 遊離担体分子,S100A13と結合する分子として、新規にAnnexin A2の確認に成功し、その相互作用はCa^<2+>非依存性であることを明らかとした。
バイオインフォマティクスによる遊離機構の解析と意味づけ : 多次元データを自己組織化させ、視覚情報として抽出する自己組織化マップ(Self-Organization Map : SOM)解析を行った所、遊離と細胞外能は細胞と免疫系細胞が有しているという傾向が得られた。一方、興味深いことに脳のグリア細胞においては、アストロサイトは遊離機能をミクログリアは細胞外機能を有するという結果が得られ、脳細胞における本遊離と作用の意味付けの解明が期待される。
蛋白質間相互作用を介した遊離機構ダイナミズムの解析 : 遊離単体分子 : S100A13と遊離制御分子 : p40Syt-1の分子間相互作用をバイオセンサーBIACOREを用いて解析した所、両者はCa^<2+>濃度依存的に相互作用し、さらにCu^<2+>がその相互作用を増強させることを見出した。本結果は、S100A13とFGF-1の相互作用様式と同一であることから、イオン制御機構が本遊離機構で重要な位置を占めることを意味している。
カルシウム結合性タンパク質群による複合体形成が本非小胞性遊離の主要機構であるが、生体膜制御子Annexin A2が仮説通り関与する可能性が示唆された。これにより、最も重要な課題である細胞膜通過機構解明の手がかりとなることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Synergistic Ca^<2+> and Cu^<2+> requirements of the FGF1-S100A13 interaction measured by quartz crystal microbalance : An initial step in amlexanox-reversible non-classical release of FGF12008

    • 著者名/発表者名
      Matsunaga, H and Ueda, H
    • 雑誌名

      Neurochemistry International 52

      ページ: 1076-1085

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.sojo-u.ac.jp/sitemanace/contents/attach/40/2008267.pdf

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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