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2008 年度 実績報告書

2重蛍光ゼブラフィッシュを用いたHox遺伝子群の発現異常を示す変異体の単離

研究課題

研究課題/領域番号 20770172
研究機関埼玉大学

研究代表者

川村 哲規  埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (10466691)

キーワード発生 / 変異体 / スクリーニング転写制御 / ゼブラフィッシュ / 遺伝子 / 脊椎動物 / 前後軸形成
研究概要

脊椎動物のからだには、肋骨や四肢などに代表されるように前後軸に沿った特徴的な形態がみられる。このような前後軸の位置による形態の違いは、発生過程において確立される特異性によってもたらされ、ショウジョウバエの遺伝学的解析を端尾とした研究から、Hox遺伝子群がこの過程において中心的な役割を果たすことが知られている。ショウジョウバエおよび脊椎動物におけるHox遺伝子群がこのようなパターンを形成し前後軸に沿ったアイデンティティーを決めていることはこれまでの多くの研究結果から支持されているが、脊椎動物の胚発生において、この秩序だった発現パターンがどのようにして形成されるのかに関しては殆ど分かっていない。本研究では、2つの蛍光タンパク質で、Hox遺伝子の発現パターンを可視化した組換えゼブラフィッシュを用いて、突然変異体スクリーニングにより、Hox遺伝子の発現異常を示す変異体を単離することを第一の目標としている。今年度は、研究計画に従って、ゼブラフィッシュのHox遺伝子座を含むBACを購入し、SW109大腸菌を利用し、2つのHox遺伝子の制御下に蛍光タンパク質をコードする2種類の遺伝子(EGFR tdTomato)をそれぞれ相同組み換えにより導入した。現在、改変したBACをゼブラフィッシュ胚に導入し、導入された魚をスクリーニングしている。その一方、遺伝子導入魚を作製する間に、野生型個体および所属する研究室にある脳領域をGFPで可視化された組換え魚に対して変異原処理を行った。これらに関しては雑種第2代(F2)が成魚に育ちつつあることから、まもなく変異体スクリーニングの段階に移行できると考えられる。また、Hox遺伝子の発現パタンを可視化した組換えゼブラフィッシュが得られた場合、遺伝子導入魚に対する変異原処理も引き続いて行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Activator-to-repressor conversion of T-box transcription factors by the Ripply family of Groucho/TLE-associated mediators2008

    • 著者名/発表者名
      Kawamura A, Koshida S, and Takada S.
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Biology 28

      ページ: 3236-3244

    • 査読あり
  • [学会発表] 咽頭弓を中心に頭部に異常を示すゼブラフィッシュ突然変異体の解析2009

    • 著者名/発表者名
      吉村麻美、川村哲規、二階堂昌孝、由田浩二、新井恒、弥益恭
    • 学会等名
      日本動物学会関東支部第61回大会
    • 発表場所
      埼玉・さいたま
    • 年月日
      2009-03-20
  • [学会発表] 頭部構造及び逃避反応に異常を示すゼブラフィッシュ突然変異体aa6kの解析2008

    • 著者名/発表者名
      吉村麻美, 川村哲規, 二階堂昌孝, 山田浩二, 新井恒, 弥益恭
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] Analysis of the zebrafish mutant with defects in the head struc ture and escape response2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura M, Kawamura A, Nikaido M,Yamada K, Arai H, Yamasu K.
    • 学会等名
      第14回小型魚類研究会
    • 発表場所
      愛知・岡崎
    • 年月日
      2008-09-20
  • [備考]

    • URL

      http://devbiol.seitai.saitama-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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