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2010 年度 実績報告書

新規ポリコーム群結合タンパク質ToporsのXY体形成過程における作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20770185
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

高田 幸  独立行政法人理化学研究所, 免疫器官形成研究グループ, 基礎科学特別研究員 (40392013)

キーワードTopors / 減数分裂 / 精子の運動能の低下 / 生殖行動 / 排卵不全 / 性周期の長期化
研究概要

配偶子形成において、減数分裂期は遺伝情報の多様性を生み出すために重要なプロセスである。その際、雄の性染色体は相同性の少ない部分で対合するが、不対合な部分はヘテロクロマチン化し、XY体という特殊な核内構造を形成する。我々は、現在までにポリコーム群タンパク質複合体(PRC1)がXY体形成の維持に寄与していることを明らかにしてきた。更にその分子機構を明らかにする目的で、ポリコーム群タンパク質に結合し精巣に強発現するタンパク質としてTopors(Topoisomerase I and p53 binding RING finger protein)を同定した。Toporsは癌抑制遺伝子としての機能を持つ可能性もあったため、生体内における機能を解析することを目的として、Topors遺伝子欠損マウスを作製した。その結果、予想に反して雄だけでなく雌も不妊である事がわかった。まず雄のTopors遺伝子欠損マウスについて詳細な解析を行ったところ、精子数そのものに影響はないものの、精子の運動能が顕著に低下していることがわかった。更に、個体の生殖行動にも問題があることが明らかとなった。また、雌のTopors遺伝子欠損マウスの表現型の解析から、エストロゲンの血中濃度に影響はないものの、排卵不全及び性周期の長期化という現象が起こっていることが明らかとなった。マウスの配偶子形成過程において、雌雄ともにToporsが重要な機能を果たしていることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reproductive isolation in hybrid mice due to spermatogenesis defects at three meitoic stages.2010

    • 著者名/発表者名
      Ayako Oka
    • 雑誌名

      Genetics

      巻: 186 ページ: 339-351

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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