• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

アザミウマの性決定に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20770193
研究機関静岡大学

研究代表者

田上 陽介  静岡大学, 農学部, 准教授 (60426476)

キーワードアザミウマ / 性決定 / 共生細菌 / 倍数性 / 近親交配
研究概要

本年度はアザミウマ類の共生細菌相の調査と染色体観察による倍数性の確認を行った。調査の結果明らかになったこととして以下の点が上げられる。
1. クリバネアザミウマ、トラフアザミウマにおいて共生細菌を新たに明らかにした。また、クリバネアザミウマについては共生細菌によって宿主昆虫が産雌性単位生殖化していること、トラフアザミウマについては宿主は産雌性単位生殖化しているものの、おそらく共生細菌は宿主の生殖には関わっていないことを明らかにした。また、ネギアザミウマについては共生細菌なしで産雌性単位生殖化している系統が見つかった。
2. 染色体の観察については最適な染色・観察方法について検討を行った。明瞭な染色退蔵を得られるには至ってはいないものの、アザミウマの採卵方法を工夫することで、計時的な染色体観察法を確立することはできた。また、フローサイトメーターを利用した倍数性の確認法の確立についても検討を行い、明瞭な結果は得られなかったものの、今後方法、特に精製方法を修正していくことで、結果が得られると考えられた。
来年度これらの成果を元に染色体数の比較と交配試験による共生細菌感染の影響を調査することで、アザミウマの性決定を明らかにする上で重要な基礎的情報が得られると考えられる。

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi