研究概要 |
・OsDREB1A, OsDREB1B, OsDREB1CのプロモーターでGUS遺伝子を制御したイネにおけるGUS遺伝子の発現をノーザン解析した結果、内在性のOsDREB1A, OsDREB1B, OsDREB1Cと同様のストレス応答性を示した。さらにX-glucを基質に用いた発色反応を行ったところ、OsDREB1CのプロモーターでGUS遺伝子を制御したイネでは低温時に強くGUSによる青い発色が根で確認された。一方OsDREB1A, OsDREB1BのプロモーターでGUS遺伝子を制御したイネでは低温時に根で弱い発色が確認できた。 ・OsDREB1Aの下流遺伝子として知られるlip9のプロモーターを用いた転写活性化実験を行った。OsDREB1G, 1H, 1Jは強く活性し、OsDREB1A, 1B, 1C, 1Eは弱く活性化し、OsDREB1D, 1E, 1Iではほとんど活性化が見られなかった(Os1G, 1H, 1J>Os1A, 1B, 1C, 1E>1D, 1F, 1I, ベクター)。これは以前rd29Aのプロモーターを用いて行った実験結果(Os1B, Os1J>Os1A, Os1C, Os1F, Os1G>>Os1H>Os1D, Os1E, Os1I, ベクター)とはかなり異なる結果であり、異なるOsDREB1はDNA結合の特異性に違いがあることが示唆された。 ・ゲルシフト解析によりOsDREB1BがOsDREB1A同様にrd29A遺伝子のプロモーターが持つDRE配列に特異的に結合するか調べたところ、OsDREB1A同様に特異的にDRE配列に結合することを確認した。
|