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2010 年度 実績報告書

果樹作物における一過的RNAサイレンシング法の確立とその成熟制御因子解析への利用

研究課題

研究課題/領域番号 20780021
研究機関岡山大学

研究代表者

中野 龍平  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (70294444)

キーワードRNAサインレンシング / hair-pin RNAi / 成熟制御因子 / MADS-Box転写因子 / GRAS
研究概要

本年度には、果樹作物において一過的RNAサイレンシング法の確立を試みるとともに、その技術を用いた成熟制御因子の解析を開始することを目的とし、以下の3項目に分類される研究を行った。
1)トマトを用いた解析の候補となる成熟制御因子の絞り込み
トマトにおいて獲得しているVIGS法による簡易なRNAサイレンシング手法を用いて、ブドウやカンキツにおいて解析するべき因子の絞り込みを行った,その結果,昨年度に選抜されたMADS-Box転写因子に属するAP3,TM6,AGおよびAGL1に加えて,新たにGRASとbZipに属する転写因子が候補として選抜された.特に,GRASに関しては,これまでに成熟への関与が全く報告されていない遺伝子であり,新規性のある結果てあった.
2)ブドウ成熟制御因子に関する、hair-pin RNAiコンストラクトの作成
ブドウより,AP3のホモログを単離し,hair-pin RNAi用のコンストラクトを作成に成功した.
3)ブドウにおける一過的hair-pin RNAiによる成熟制御因子の同定
昨年度までに完成しているブドウのR1N、TM6、AGのhair-pin RNAiコンストラクトおよび本年度2)において作成したAP3のhair-pin RNAiコンストラクトと,昨年度までに育成した鉢植個体を用い、ブドウにおける一過的hair-pin RNAiを実施し、その果実成熟への影響を調査した。その結果,いずれの遺伝子に関しても対照区と比べ,有意な成熟の遅延や促進はみられず,これら遺伝子のブドウの成熟への関与は明確ではなかった.
以上より,トマトを用いて成熟に関連する遺伝子の絞り込みを行い,それらの遺伝子に関して,果樹作物ブドウにおける一過的RNAサイレンシング実施に成功したが,これらの遺伝子のブドウ成熟への関与は明確ではなかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Screening of ripening related transcription factors using tomato DNA macroarray, 1-MCP and ripening impaired mutants2011

    • 著者名/発表者名
      Erin Zui
    • 学会等名
      Joint International Symposium on Japanese Solanaceae/Cucurbitaceae Genomics Initiatives
    • 発表場所
      岡山市
    • 年月日
      2011-03-06

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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