ポジトロンイメージング技術を用いた果実への光合成産物蓄積機構の解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20780025
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 園芸学・造園学
• 研究機関: 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
• 研究代表者: 菊地 郁 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜茶業研究所・野菜ゲノム研究チーム, 主任研究員 (30360530)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 果実発達 / 光合成産物 / 転流 / ポジトロンイメージング

研究概要

異なる葉位の葉から果実へ移行する光合成産物の動態について解析を行った。ナスの第1果実直上(第8葉)、直下(第7葉)および果実下2枚目の葉(第6葉)から果実へ移行する光合成産物を測定した。分配部位は葉によって異なり、移行量は葉位によって規則性がある事が明らかになった。明期が光合成産物の動態に及ぼす影響についても解析を行った。連続した照明下または暗黒下に維持した後では光合成産物が葉から果実へ移行する速度は照明下に維持した後の方が早い事が明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Analysis of translocation and distribution of photoassimilates in eggplant fruit in relation to positions of the source leaves using the positron-emitting tracer imaging system (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁、他7名
  • 雑誌名: JAEA Takasaki Annual Report 2008, JAEA-Review 2009-041 ページ: 105
• [雑誌論文] Imaging for carbon translocation to a fruit with ^11CO_2 and positron emission tomography (2010)
  • 著者名/発表者名: 河地有木、他7名
  • 雑誌名: JAEA Takasaki Annual Report 2008, JAEA-Review 2009-041 ページ: 101
• [雑誌論文] Real-time analysis of photoassimilate translocation in intact eggplant fruit using ^11C0_2 and a positron-emitting tracer imaging system (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁、他9名
  • 雑誌名: Journal of the Japanese Society for Horticultural Science 77 ページ: 199-205
  • 査読あり
• [雑誌論文] Visualization of Photoassimilate Translocation in Eggplant Fruit using ^11C0_2 and a Positron-Emitting Tracer Imaging System (2009)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁、他7名
  • 雑誌名: JAEA Takasaki Annual Report 2007, JAEA-Review 2008-055 ページ: 110
• [学会発表] Visualizations of Photoassimilate Translocation in Intact Eggplant Fruit Using a Positron-Emitting Tracer Imaging System (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁
  • 学会等名: 28^<th> International Horticultural Congress
  • 発表場所: リスボン
  • 年月日: 2010-10-22
• [学会発表] 明期の長さがナス植物体における光合成産物の移行に及ぼす影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁
  • 学会等名: 園芸学研究、8巻(2)、p496
  • 発表場所: 大分
  • 年月日: 2010-09-26
• [学会発表] PETISを用いた葉位の違いがナス果実への光合成産物集積に及ぼす影響の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁
  • 学会等名: 第4回高崎量子応用研究シンポジウム要旨集、p154
  • 発表場所: 高崎
  • 年月日: 2010-09-10
• [学会発表] 果菜類の単為結果性機構解明と育種への応用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁
  • 学会等名: 第49回ガンマーフィールドシンポジウム、p28-31
  • 発表場所: 茨城
  • 年月日: 2010-07-15
• [学会発表] ポジトロンイメージング装置(PETIS)を用いた葉位によるナス果実への光合成産物移行量および移行部位の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁
  • 学会等名: 園芸学研究、8巻(1)
  • 発表場所: 神奈川
  • 年月日: 2010-03-21
• [学会発表] PETISを用いたナス果実への光合成産物集積機構の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 菊地郁
  • 学会等名: 第3回高崎量子応用研究シンポジウム要旨集
  • 発表場所: 高崎
  • 年月日: 2009-10-09