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2008 年度 実績報告書

非天然の官能基をもつシルクタンパク質の創製に向けた基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 20780039
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

寺本 英敏  独立行政法人農業生物資源研究所, 絹タンパク素材開発ユニット, 研究員 (60391562)

キーワードシルク / カイコ / 培養細胞 / 非天然アミノ酸 / フェニルアラニル-tRNA合成酵素
研究概要

本年度は以下の3点を中心に実施し、次年度計画の遂行に重要な成果を得た。
1.カイコPheRSのアミノ酸結合ポケツトヘの変異導入 カイコフェニルアラニル-tRNA合成酵素αサブユニット(PheRS-α)に含まれるアミノ酸結合ポケットを空間的に拡張するため、Thr407をAlaまたはGlyに置換した変異体(T407A,T407G)ならびにAla450をGlyに置換した変異体(A450G)、さらにこれらの二重変異体(T407A/A450G,T407G/A450G)の計5種の改変型PheRS-a遺伝子を、PCRを用いた部位特異的変異導入法により作製した。
2.カイコPheRS-β遺伝子のクローニング 次年度に実施するin vitro機能解析に用いるカイコPheRS-β遺伝子をカイコ絹糸腺よりクローニングし、その全配列を明らかにした。
3.改変型PheRS-αおよびモデルタンパク質を共発現するカイコ培養細胞の作出 野生型および5種の改変型PheRS-αならびにモデルタンパク質として緑色蛍光タンパク質(GFP)をコードする高発現プラスミドベクターを作製した。これらベクターをトランスフェクションしたカイコ卵巣由来培養細胞(BmN)におけるPheRS-αおよびGFP遺伝子の発現を、それぞれRT-PCR法および蛍光観察により確認した。
次年度は、共発現BmN細胞をパラ位置換Phe誘導体を含む培地中で培養し、Phe誘導体のGFPへの取込効率を解析する。また、カイコPheRSのin vitro機能解析系の確立に着手する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] カイコフェニルアラニル-tRNA合成酵素遺伝子のクローニング2009

    • 著者名/発表者名
      寺本英敏
    • 学会等名
      平成21年度蚕糸・昆虫機能利用学術講演会
    • 発表場所
      東京農工大学農学部
    • 年月日
      2009-03-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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