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2009 年度 実績報告書

アミノ酸ホモポリマー合成酵素の機能解析と新規ポリマーの合成

研究課題

研究課題/領域番号 20780057
研究機関公立大学法人福井県立大学

研究代表者

濱野 吉十  福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (50372834)

キーワードポリリジン / アミノ酸ホモポリマー / Streptomyces albulus / 二次代謝産物 / 生合成遺伝子 / 抗生物質 / NRPS / 放線菌
研究概要

ε-ポリリジン(ε-PL)合成酵素の応用研究として、本研究(平成21年度)では、次の4つの実験計画を行った。
1、「pls遺伝子へのランダム変異導入による触媒アミノ酸残基の同定および鎖長決定機構の解明」:pls遺伝子にランダム変異を遺伝子工学的に導入し、この変異ライブラリーを、すでに構築済みのpls遺伝子破壊株に導入した。現在、得られた形質転換体のε-PL生産性を指標に、ペプチド合成活性が低下した変異酵素、あるいは、鎖長の異なるε-PLを生成する変異酵素を探索し、解析している。
2、「Plsによるリジン構造アナログのホモポリマー創製」:最近我々は、PlsをC末Hisタグ融合タンパク質しとして発現できる系を開発した(特許出願中)。そこで、本系によって得た組換えPlsを用い、リジンとリジン構造アナログから成るヘテロポリマーを創製し、これらの生理活性を調べている。また、リジン構造アナログのみから成るホモポリマーの合成を可能にする変異型Plsの構築を試みている。
3、「A-domain置換型合成酵素(キメラ酵素)の構築と任意アミノ酸のポリマー創製」:各種NRPSのA-domainとPlsとのキメラ酵素を構築し、他種アミノ酸のポリマー合成を試みたが、ペプチド合成ドメイン基質特異性が高く良い結果は得られなかった。そこで、他種抗生物質の生合成遺伝子群に含まれβリジンを基質とするNRPSのA-domainを新たに取得し、このドメインとのキメラ酵素を構築し、βリジンホモポリマーの創製を試みている。
4、「基質特異性超低下ペプチド合成酵素の構築とランダム配列および任意配列ペプチドの創製」:目的酵素の構築には至っていないが、上述した"Plsのpls遺伝子へのランダム変異導入実験"によって、触媒に重要なアミノ酸残基、生成物ペプチドの鎖長決定に関与するアミノ酸残基が特定されつつある。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (12件) 図書 (1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] バイオプラスチック合成技術に利用可能な微生物由来酵素2010

    • 著者名/発表者名
      濱野吉十
    • 雑誌名

      加工技術(繊維社) 45

      ページ: 239

  • [学会発表] ホモポリアミノ酸の生合成に関する研究(奨励賞受賞講演)2010

    • 著者名/発表者名
      濱野吉十
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100327-20100330
  • [学会発表] アミノ酸のホモポリマー化を触媒する新規ペプチド合成酵素(シンポジウム)2010

    • 著者名/発表者名
      濱野吉十
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100327-20100330
  • [学会発表] ε-Poly-L-1ysine(ε-PL)合成酵素の変異解析2010

    • 著者名/発表者名
      鬼頭奈央子, ほか
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100327-20100330
  • [学会発表] ε-PL合成酵素(Pls)におけるペプチド鎖長制御機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      山中一也, ほか
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100327-20100330
  • [学会発表] 組換えPls大量発現系の確立2010

    • 著者名/発表者名
      喜多彰洋, ほか
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100327-20100330
  • [学会発表] Streptothricin(ST)生合成遺伝子群の機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      丸山千登勢, ほか
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100327-20100330
  • [学会発表] ポリアミド系バイオプラスチックの新ツールε-Poly-L-1ysine合成酵素の変異解析2009

    • 著者名/発表者名
      鬼頭奈央子, ほか
    • 学会等名
      第61回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      20090923-20090925
  • [学会発表] Streptothricin生合成遺伝子群のクローニングと機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      丸山千登勢, 豊田順也, 矢野愛佳, 濱野吉十
    • 学会等名
      第61回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      20090900
  • [学会発表] 組換えε-poly-L-1ysine合成酵素(膜酵素)の発現系と簡易精製法の確立2009

    • 著者名/発表者名
      山中一也, ほか
    • 学会等名
      2009年度日本放線菌学会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      20090716-20090717
  • [学会発表] Streptothricin生合成遺伝子群のクローニングと機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      丸山千登勢, 豊田順也, 矢野愛佳, 濱野吉十
    • 学会等名
      2009年度日本放線菌学会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      20090700
  • [学会発表] ε-Poly-L-lysine分解酵素遺伝子の同定および機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      山中一也, 鬼頭奈央子, 濱野吉十
    • 学会等名
      2009年度日本放線菌学会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      20090700
  • [学会発表] ε-Poly-L-lysine合成酵素の変異解析2009

    • 著者名/発表者名
      鬼頭奈央子, 山中一也, 丸山千登勢, 濱野吉十
    • 学会等名
      2009年度日本放線菌学会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      20090700
  • [図書] Microbiology Monographs(Biotechnological production of ε-poly-L-lysine for food and medical applications)2010

    • 著者名/発表者名
      山中一也, ほか
    • 出版者
      Springer(印刷中)
  • [備考]

    • URL

      http://www.s.fpu.ac.jp/hamano

  • [産業財産権] 特許2010

    • 発明者名
      濱野吉十, ほか
    • 権利者名
      福井県立大学, ほか
    • 産業財産権番号
      特許出願2010-046781
    • 出願年月日
      2010-03-03

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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