研究課題
若手研究(B)
海洋環境における種内の適応的分化を検出することを目的に、日本列島に広く分布する遡河回遊魚シロウオをモデル系とした集団ゲノム学的解析を行った。本種には、日本海集団と太平洋集団の間に対照的な表現型分化が存在するが、多数のマイクロサテライトマーカーと形質変異の候補遺伝子マーカーを用いたゲノムスキャンを実施したところ、日本海集団のゲノム中に正の自然選択の痕跡が存在することが強く示唆され、両集団の間には適応的な分化が生じていると考えられた。
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月刊海洋 42巻
ページ: 317-322
ページ: 353-362