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2010 年度 実績報告書

インドネシア漁村における資源管理と輸出インセンティブ構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20780155
研究機関宮城大学

研究代表者

川島 滋和  宮城大学, 食産業学部, 准教授 (80404846)

キーワード漁業 / 貿易 / 資源管理 / インドネシア / 供給関数
研究概要

日本の輸入水産物需要を支えているのは主にアジア諸国であり、水産物輸入の約半分はアジア諸国の水産資源に依存している。中でも、東南アジアからの輸入量は一貫して増加傾向にあり、日本への輸出インセンティブが東南アジア地域における水産資源の乱獲を招いているとも指摘されている。本研究は、水産物輸出の増大と資源管理の関係を解明し、水産物貿易が持続的に行えるようにするために必要とされる政策・制度について検討を行うことを目的としている。
本年度の主な研究内容及び結果は以下のとおりである。
1.マグロ類の貿易統計データの分析
インドネシアから日本に輸出されているマグロ類の貿易統計から、長期供給関数を計測した。日本への輸出向け需要の拡大に伴い、輸出価格は2000年まで上昇している。しかしながら、2000年以降、輸出量が減少する中、輸出価格は依然として上昇傾向を示している。このことは、長期供給関数の形状が後方屈曲となっており、インドネシア周辺のマグロ類資源の減少によって限界費用が上昇し、輸出価格の上昇を引き起こしている可能性を示唆している。
2.漁港における調査
本年度は、Muara Baru漁港とBenoa漁港において、資源管理の実施状況や市場での取引方法に調査した。これらの漁港では、インド洋まぐろ類委員会(IOTC)によって試験的に漁獲物の体長,体重測定等の資源管理が実施されていた。市場取引は主に相対で行われ、日本の産地価格(焼津等)を参考にしているとのことであった。今後、Benoa漁港で入手した体長,体重測定等のデータを分析する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 農業センサス集落地図データを利用した耕作放棄地の要因分析2010

    • 著者名/発表者名
      川島滋和
    • 雑誌名

      東北農業経済研究

      巻: 28(2) ページ: 23-29

  • [学会発表] インドネシア漁業の資源枯渇に関する計量経済分析2010

    • 著者名/発表者名
      川島滋和
    • 学会等名
      北日本漁業経済学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-10-23

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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