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2009 年度 実績報告書

弾性波による構造物の劣化度検査法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20780171
研究機関岩手大学

研究代表者

山本 清仁  岩手大学, 農学部, 准教授 (60362430)

キーワードコンクリート / モルタル / 維持管理 / 非破壊検査 / 弾性波 / 劣化 / 損傷力学 / アコースティック・エミッション
研究概要

既存の農業水利施設を維持して行くためには施設材料の劣化(損傷)を把握し,劣化度合いに応じた経済的な維持・改修を考える必要がある.本年度は,劣化により比較的大きな空隙が生成された材料の力学挙動を把握するために,EPSビーズ(発泡ビーズ)を用いて内部に球形の弱部を分布させた供試体による一軸圧縮試験および割裂引張試験の結果の検討を行った.
ビーズの直径は0.22cmであり,密度は0.03g/cm^3である.モルタル打設時に,1L当たり2.55gおよび5.09gのEPSビーズが混入するようにEPSビーズを均一に混ぜた.EPSビーズを混ぜない健全供試体と2種類のEPSビーズ混入供試体の3パターンについて強度試験を行った.強度試験においてロードセルとひずみゲージにより荷重とひずみを計測し,AEセンサーにより供試体から発せられるAEを計測した.検討に用いたAEパラメータは,立上がり時間,残響周波数,平均信号レベル,イベントカウントレートの計4つである.全ひずみに膨張ひずみを導入し,載荷にともなう弾性係数の減少を損傷変数により表現することにより,応力ひずみ関係を整理した.それらの算定においては,膨張性損傷モデルを用いた.
その結果,圧縮と引張の載荷形式において異なる傾向が観察され,圧縮においては損傷変数が0.1を超えた付近において膨張ひずみが増加し,AEパラメータの挙動が変化することが観察され,特に平均信号レベルと膨張ひずみの挙動が比較的良好に対応している.一方,引張においては膨張ひずみが漸次増加し,立上り時間は減少,残響周波数は増加傾向にある.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 劣化モルタルの載荷損傷過程2010

    • 著者名/発表者名
      山本清仁
    • 学会等名
      東北地域災害科学研究集会
    • 発表場所
      山形大学小白川キャンパス(山形)
    • 年月日
      2010-01-09
  • [学会発表] Change in Damage Parameters of Rock Degraded by Chemical Effects of Salt Water2009

    • 著者名/発表者名
      山本清仁
    • 学会等名
      ISRM-Sponsored International Symposium on Rock Mechanics : "Rock Characterisation, Modelling and Engineering Design Methods"
    • 発表場所
      香港大学(香港)
    • 年月日
      2009-05-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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