研究概要 |
1.農業基盤等ハード面から見た獣害対策の有効性の検証 赤外線センサー付きカメラによる継続モニタリングにより,平成20~21年度に実施した獣害対策の効果を検証した.イノシシに対して継続的な効果を持つことが立証された一方,シカでは同対策の継続が動物による馴れを招き平成21年度に対し22年度にシカによる侵入件数が微増していることが確認できた. 2.構造等ソフト面から見た獣害対策の有効性の検証 地区住民による獣害対策への取り組みと,本研究で考案した「集団的獣害対策に向けた合意形成プログラム」の関連を検討し,プログラムが自立的かつ継続的な獣害対策の実施に有効であることを確認した. 3.農地-山林間における境界空間の構造分析 和歌山県古座川町の協力を得て,GISソフトを用い,農地と山林間の境界空間の構造分析を行った.その結果,平成23年度の研究に向けた基礎データを得た.
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