日本の農業従事者の高齢化が深刻化する中、生産管理の省力化を可能にする水耕栽培の重要性が高まっている。しかし水耕栽培には水を循環させるため病害が蔓延しやすいという欠点がある。そこで菌の増殖を早期に検知できる菌濃度センサが必要とされている。菌濃度センサへの要求機能は、低濃度の菌を測定可能、菌とそれ以外の微粒子を識別可能、分単位の短時間計測可能の3つである。本研究では、液中微粒子を分類後に菌のみを計数する手法を提案した。本研究では、誘電泳動による微粒子識別に主眼を置き、電極形状を電界のシミュレーションによって提案し、実験によりその有効性を示した。
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