研究概要 |
1. ニワトリゲノムデータベースを用いて、ニワトリIFN誘導性GTP結合蛋白質群であるGBP(Guanylate Binding Protein)ファミリーと推測される4種類のホモログ(アクセッション番号 : XM_414266, XM_417710, XM_427251, hmm98140)を確認した。 2. ニワトリ培養細胞を刺激してGBPファミリー遺伝子を誘導する目的で、組換えニワトリIFNβ、γおよびλを精製した。すなわち、大腸菌にHisタグ融合タンパク質発現ベクターを用いて組換えIFNを発現させた後、アフィニティー精製した。これら精製した組換えIFNは、ニワトリ初代培養線維芽細胞(CEF)およびマクロファージ細胞株HD-11に作用させると、IFN誘導性抗ウイルスタンパク質であるMxおよびOASの各遺伝子発現レベルを上昇させることがわかった。 3. 組換えIFNγ100ng/mlにて6時間刺激したCEFでは、XM_414266mRNAが発現していることがわかった。5' RACEおよび3' RACEを用いたクローニングとDNAシーケンシングの結果、XM_414266 mRNA全長の配列を決定することができた。また、ニワトリリンパ球細胞株LSCC-RP9をIFNγ100ng/mlにて6時間刺激すると、XM_417710およびhmm98140の各mRNA発現が増強されることがわかった。一方XM_427251については、用いた細胞株(CEF, HD-11, LSCC-RP9)における遺伝子発現を確認することができなかった。
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