エボラウイルスのNPタンパク質を発現させるとヌクレオカプシドのコアとなる螺旋構造を形成する。我々はこの螺旋構造の生化学的および形態学的解析を行った。我々は、螺旋構造にはRNAが結合していること、また、この螺旋構造は塩濃度に応じて可逆的に構造変化を起こすことを明らかにして。さらに、結合しているRNAが螺旋構造体に可塑性を与えるために重要な役割をしていることを明らかにした。欠損変異体を用いた実験から、アミノ末端450アミノ酸がこれらの性状を担うことがわかった。本成果で得られた知見は、エボラウイルスのアセンブリー機構の解明に寄与すると考えられる。
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