研究課題
本研究は、プリオン蛋白質(PrP)遺伝子欠損マウス神経細胞株に欠損変異マウスPrP遺伝子もしくは異種PrP(ハムスター、ウシ)を導入した細胞のライゼートを正常型PrP(PrPC)供給源として、マウススクレイピープリオンもしくは異種プリオン(それぞれハムスタースクレイピープリオン、Bovine spongiform encephalopathy (BSE)プリオン)存在下でprotein misfolding cyclic amplification(PMCA)を行い、異常型PrP(PrPSc)増幅の有無からPrPSc増幅に必要なPrPC領域の同定および異種PrPScの増幅をおこなうことを最終目的とする。本年度は、PrP遺伝子欠損マウス神経細胞株に欠損変異マウスPrP遺伝子欠損変異PrP遺伝子(PrPΔ#1, PrPΔ#2, PrPΔ#3)を導入した細胞、ハムスターPrP遺伝子を導入した細胞、ウシPrP遺伝子を導入した細胞を樹立した。さらに、これらの樹立した細胞より細胞ライゼートを調整し、抗PrP抗体を用いたウエスタンブロッティングによるPrPの検出を行った。その結果、PMCAに利用するに十分な量のPrPC供給が可能なPrP発現細胞の樹立と細胞ライゼートの調整ができていることがわかった。加えて、異種および同種PrP遺伝子発現細胞のアポトーシス感受性を血清除去誘導アポトーシスにより比較したところ、同種(マウス)PrPの場合のみPrPがアポトーシス抑制に働き、ハムスターやウシPrPにはアポトーシス抑制効果が見られないことが明らかとなった。
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