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2008 年度 実績報告書

アデノシン受容体に特異的に作用する分子の探索と開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790001
研究機関北海道大学

研究代表者

石山 玄明  北海道大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (70333622)

キーワードカフェイン / アデノシン受容体 / ハイブリッド化合物
研究概要

コーヒーなどに含まれるカフェインは身近な化合物の一つであるが、その機能は多岐にわたり、気管支拡張作用、強心・利尿・血管拡張作用、および疲労感軽減や覚醒作用などの中枢刺激作用が知られている。これらの作用は、カフェインがアデノシンレセプター(AR)を遮断することが主な理由の一つと考えられているが、その詳細が未解明のものも少なくない。当研究室では、カフェインとδ-carbolineおよびβ-carbolineとのハイブリッド化合物を種々合成し、ARのサブタイプA_3に対してより選択的に阻害作用を示すリガンドを開発してきた。本研究では、開発したリガンドのさらなる構造活性相関を検討することで、ARのサブタイプA_3に対してより親和性および選択性の高いカフェインの機能解明に有用な化合物を開発することを計画した。
当初開発したリガンドのキサンチン骨格部分のN-Me基をN-Pr基に置換し、ピリジン環に酸素原子を介して側鎖を加えた誘導体を種々合成した。合成した化合物について、ARのそれぞれのサブタイプに対する親和性を調べた結果、ピリジン環に酸素原子を介してプロピル基を導入した化合物は、当初開発したリガンドよりもARのサブタイプA_3に対してより親和性および選択性が高いことがわかった。
今後さらなる構造活性相関を検討する事により、ARのサブタイプA_3に対してより親和性および選択性の高いリガンドの開発を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of eudistomin D analogues and its effects on adenosine receptors2008

    • 著者名/発表者名
      Ishiyama, H
    • 雑誌名

      Bioorg. Med. Chem 16

      ページ: 3825-3830

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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