研究課題
若手研究(B)
芳香族アミドを基本骨格とした不斉球状分子の合成を行った。得られた球状分子を結晶化したところ、ゲスト分子を取り込んだ擬似結晶多形が確認された。含水結晶においては、チャンネル構造に取り込まれた水分子が一次元連鎖し、クラスターを形成していた。一方、アセトニトリル含有結晶では、チャンネルの形状が変化していることがわかった。これらの構造は、球状分子のアミド酸素とゲスト分子との分子間相互作用によって安定化されていた。またランタニド金属塩と球状分子の錯体についても、擬似結晶多形が見られた。これらの結果から、球状分子の分子設計と結晶化条件を適切に行うことで、弱い分子間相互作用を利用したネットワーク構造の構築が可能であることが示された。
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CrystEngComm, submitted
http://kp.bunri-u.ac.jp/poc/research.html