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2008 年度 実績報告書

同時多成分スクリーニングを指向した生理活性ペプチド定量法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790028
研究機関東北大学

研究代表者

後藤 貴章  東北大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (40344684)

キーワード生理性ペプチド / 多成分スクリーニング / 抗体 / 質量分析法 / MALDI / アンジオテンシン / 安定同位元素標識
研究概要

本年度は、測定対象ペプチドとしてアンジオテンシンIIをとりあげ、安定同位元素標識ペプチドの調製および抗体固定化プレートの調製とMALDI-TOF-MSを用いた分析条件の検討、定量性の評価を行った。
内標準ペプチドとしてアンジオテンシンIIの安定同位元素標識体を調製を試みた。調製コストの軽減も視野に入れ、^<18>O標識水とメタノールの混液中、塩酸触媒でのエステル化・加水分解反応の平衡を利用しアンジオテンシンII1分子あたり最大4個の^<18>Oを導入可能であることを明らかにした。また、この反応により調製した^<18>O標識アンジオテンシンIIは、UV検出HPLCにて精製し、MALDI-TOF-MSにて標識率を測定した結果、非標識体は検出限界未満であり、内標準物質として十分に使用可能であることが確認された。
ELISA用抗体として市販されている抗アンジオテンシンII抗体を用い、アンジオテンシン類縁ペプチドに対する抗体の特性を評価した結果、多くの類縁ペプチドに対し高い親和性を有することが判明した。このことは、類縁ペプチドを対象とした同時多成分スクリーニングが複数種の抗体を固定化することなく実現可能であることを示すものと考えられた。さらに、上記抗体をウェスタンブロッキング用PVDF膜へ物理的固定化し、各種条件を検討した。アンジオテンシンIIの検出条件は、上記膜を導電性テープでステンレス製プレートに貼付し、各種マトリクスを用いて正および負イオン検出の両モードで検討した。その結果、実用的な感度および定量範囲、精度を得るためには結合容量の増大が必要であり、本法に最適化した抗体固定化方法の検討を要することが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A new, major C_<27> biliary bile acid in the Red-winged tinamou(Rhynchotus rufescens) : (25R)-1β, 3α, 7α-trihydroxy-5β-cholestan-27-oic acid2009

    • 著者名/発表者名
      Lee R. Hagey
    • 雑誌名

      Journal of Lipid Research 50

      ページ: 651-657

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A novel 4-oxo-2(E)-nonenal-derived modification to angiotensin II : Oxidative decarboxylation of N-terminal aspartic acid2008

    • 著者名/発表者名
      Seon Hwa Lee
    • 雑誌名

      Chemical Research in Toxycology 21

      ページ: 2237-2244

    • 査読あり
  • [学会発表] 生体試料中化学修飾ペプチドの分別分析を目的とした群特異的イムノアフィニティー抽出法2009

    • 著者名/発表者名
      小島昌太
    • 学会等名
      日本薬学会第129年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-03-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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