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2009 年度 実績報告書

同時多成分スクリーニングを指向した生理活性ペプチド定量法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790028
研究機関東北大学

研究代表者

後藤 貴章  東北大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (40344684)

キーワード生理活性ペプチド / 多成分スクリーニング / 抗体 / 質量分析法 / MALDI / アンジオテンシン / 安定同位元素標識
研究概要

本年度は、イムノアッセイと質量分析法の利点を併せ持つ迅速かつ特異性の高い定量法の構築を目的とし、安定同位元素標識ペプチドの調製ならびに定量条件の検討を行った。前年度に引き続き、モデルペプチドにはangiotensin II(Ang II)を用い、MALDI-TOF/MS分析は、マトリクスにα-CHCAを用い、正イオン検出モードで行った。前年度に調製した^<18>O標識Ang IIをポストソース分解分析により解析し、^<18>O導入部位がC末端ならびにアスパラギン酸側鎖のカルボキシル基であることを確認した。これにより、簡便な操作で、ペプチド中のカルボキシル基をターゲットとした安定同位元素標識が可能である事を示した。また、市販のELISA用抗Ang II抗体を精査し、競合ELISA法により多くの類縁ペプチドに高い親和性を有することを確認するとともに、この特性を利用し類縁ペプチドを群特異的に捕捉可能である事を示した。この結果から、複数種の抗体を固定化することなく、類縁ペプチドの同時スクリーニングが実現可能であると考えられた。さらにPVDF膜またはガラス板に抗体を固定化後、導電性テープでステンレス製MALDIサンプルプレートに貼付し、各種マトリクスを用いてAng IIの定量条件を検討した。その結果、Ang II添加量依存的なシグナル強度の増大が確認され、先に調製した^<18>O標識Ang IIを用いた内標準法により、定量的な分析が可能であることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Combining[13C6]-phenylisothiocyanate and the Edman degradation reaction : a possible breakthrough for absolute quantitative proteomics together with protein identification2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Oe
    • 雑誌名

      Rapid Commun.Mass Spectrom. 24

      ページ: 173-179

    • 査読あり
  • [学会発表] Novel Strategy to Screen Various Chemical Modifications on a Target Peptide : Combination of Group-Specific Immunoaffinity Extraction and Mass Spectrometry2009

    • 著者名/発表者名
      Takaaki Goto
    • 学会等名
      57^<th> ASMS Conference on Mass Spectrometry
    • 発表場所
      USA, Philadelphia, Pennsylvania
    • 年月日
      2009-06-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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