HAF-2は、リソソームに局在する哺乳類ABC輸送体の線虫ホモログの一つであり、神経系、筋肉、一部の腸細胞、および貪食細胞で発現する。貪食細胞においては、HAF-2はリソソーム様の細胞内顆粒に局在しているが、顆粒の形成や、細胞外からの異物の取り込みには必須でないことを明らかにした。神経系では、HAF-2は頭部および尾部の感覚神経に局在していた。haf-2遺伝子欠損変異体を用いた解析では、成長速度や寿命、産卵数、排泄周期等において表現型が観察された。細胞内輸送体の欠損が個体レベルの多様な生理機能に影響を及ぼしうることを見出したという点で意義深い。
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