炎症反応を制御する新規シグナル調節機構の解析

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20790074
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 高崎健康福祉大学
• 研究代表者: 伊藤 政明 高崎健康福祉大学, 薬学部, 助教 (30438759)
• 研究協力者: 松岡 功 高崎健康福祉大学, 薬学部, 教授 (10145633)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 細胞外ヌクレオチド / プリン受容体 / マクロファージ / プロスタグランジン / 細胞内情報伝達 / 炎症反応

研究概要

Gq-ホスホリパーゼC(PLC)情報伝達経路を介する細胞外ヌクレオチドによる炎症応答反応に対する新しい抑制機構を解析した。Gq-PLC経路は種々のホルモンや神経伝達物質などの多くの情報が収束されることから、この経路の抑制はGq-PLCを介する興奮性の生理機能応答を背景とする様々な疾患に対する新規治療薬開発において魅力的な標的になると期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Mechanism and role of high density lipoprotein-induced activation of AMP-activated protein kinase in endothelial cells. (2010)
  • 著者名/発表者名: Kimura T, Tomura H, Sato K, Masaaki Ito, Isao Matsuoka, Im DS, Kuwabara A, Mogi C, Itoh H, Kurose H, Murakami M, Okajima F.
  • 雑誌名: he Journal of Biological Chemistry Vol.285 ページ: 4387-4397
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gタンパク質共役型受容体を介したホスホリパーゼCシグナル伝達系に対する抑制性調節機構 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松岡功、伊藤政明
  • 雑誌名: 日本薬理学雑誌 Vol.134 ページ: 254-258
  • 査読あり
• [雑誌論文] Regulation of Purinergic Signaling by Prostaglandin E2 in Murine Macrophages. (2008)
  • 著者名/発表者名: Masaaki Ito, Isao Matsuoka
  • 雑誌名: Journal of Pharmacological Sciences Vol.107 ページ: 443-450
  • 査読あり
• [学会発表] P2Y6受容体発現1321N1ヒトアストロサイトーマ細胞におけるUDPによるCa2+シグナルに対するプロスタグランジンE2の作用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤政明、松岡功
  • 学会等名: 日本薬理学会年会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪)
  • 年月日: 2010-03-17
• [学会発表] 血管内皮細胞の細胞外ヌクレオチド分解酵素活性に及ぼすHMG-CoA還元酵素阻害剤の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松岡功、伊藤政明、蓬田伸一
  • 学会等名: 日本薬理学会年会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪)
  • 年月日: 2010-03-16
• [学会発表] Inhibition of P2Y6 receptor-induced Ca2+ signaling by prostaglandin E2 in murine J774 macrophages. (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤政明、松岡功
  • 学会等名: Fukuoka Purine 2009(IUPS 2009サテライト)
  • 発表場所: ホテルルイガンズ(福岡)
  • 年月日: 2009-07-24
• [学会発表] マクロファージのGq-ホスホリパーゼC情報伝達に対するプロスタグランジンE2による抑制性制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松岡功、伊藤政明
  • 学会等名: 日本薬理学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2009-03-18
• [学会発表] マウスマクロファージJ774細胞におけるUDPによるストア作動性Ca2+流入のプロスタグランジンE2による抑制 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤政明松岡功
  • 学会等名: 日本薬理学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2009-03-16
• [学会発表] ホスホリパーゼCの抑制と共役する7回膜貫通型受容体のシグナル伝達機構の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤政明松岡功
  • 学会等名: 特定領域研究班会議(G蛋白質シグナル)
  • 発表場所: NASPAニューオータニ
  • 年月日: 2008-09-19