T細胞アナジーにおいてE3リガーゼであるGRAILが誘導及び維持に重要であることが報告されているが、GRAILのE3リガーゼとしての基質はほとんどわかっていない。今回、我々はまず、2次元電気泳動法とMALDI-TOF Massを用い、T細胞アナジーにおいて減少するタンパク質を約30種類同定した。その中でGRAILの基質としてRhoGDIα/β以外に新たにアクチン骨格に関連するタンパク質を同定した。それらのタンパク質はGRAILのE3活性に重要であるRING domainの変異体によりユビキチン化が抑制された。またGRAILとそれらのタンパク質が共局在する事から基質である事がわかった。このことからGRAILはアクチン骨格関連タンパク質を制御している事により、T細胞アナジーの誘導と維持していることがわかった。
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