研究課題
若手研究(B)
加齢性・騒音性難聴の患者数は2015年には世界中でおよそ7億人と推計されているが、聴力などを司る神経生理機能の低下に対する抜本的な予防・治療法は、人工内耳等を埋め込む外科的手術以外には、まだ確立されていない。本研究では、聴覚機能低下を予防する化合物をマウスレベルで模索する事を目標とした。飲水投与で低分子化合物を5ヶ月齢の野生型C57BL/6マウスに投与し、騒音前後の聴力レベルを比較したところ、低分子化合物投与群は、12 kHzの騒音が惹起する騒音性難聴に対し、有意に抵抗性を示した。さらに、低分子化合物の内服によって加齢性難聴の進行も予防できることが分かった。今後、その作用機序について解析を進める予定である。
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J Cell Biochem (in press)
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http://web.mac.com/chubu5011/