個別化緩和医療に向けた遺伝情報に基づくオピオイド鎮痛薬間の至適投与量換算法の開発

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20790132
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 浜松医科大学
• 研究代表者: 内藤 隆文 浜松医科大学, 医学部附属病院, 副薬剤部長 (80422749)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: オピオイド / がん性疼痛 / オーダーメード医療 / 遺伝子多型 / オピオイドローテーション / 緩和医療

研究概要

がん患者において、オピオイド鎮痛薬による疼痛管理の改善、有害反応や耐性の回避および投与経路の変更を目的として、オピオイドローテーションが推奨されている。本研究では、がん患者を対象として、オキシコドン徐放錠からフェンタニル貼付剤への切り替えに焦点をあて、薬物代謝酵素、薬物輸送担体およびオピオイド受容体の遺伝子多型に基づくオピオイド鎮痛薬間の投与量換算法を構築した。

研究成果

• [雑誌論文] CYP3A5*3 affects plasma disposition of noroxycodone and dose escalation in cancer patients receiving oxycodone. (2011)
  • 著者名/発表者名: Naito T, Takashina Y, Yamamoto K, Tashiro M, Ohnishi K, Kagawa Y, Kawakami J.
  • 雑誌名: J Clin Pharmacol in press
• [雑誌論文] Validated LC coupled to ESI-MS/MS analysis for fentanyl in human plasma and UV analysis in applied reservoir transdermal patches using a simple and rapid procedure. (2009)
  • 著者名/発表者名: Takashina Y, Naito T, Mino Y, Kagawa Y, Kawakami J.
  • 雑誌名: J Clin Pharm Ther 34 ページ: 523-529
• [学会発表] がん患者におけるフェンタニル貼付剤への切り替え後の鎮痛効果及び有害作用に及ぼすCYP3A5とABCB1の遺伝子変異の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高科嘉章, 内藤隆文, 見野靖晃, 大西一功, 川上純一
  • 学会等名: 第131回日本薬学会年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] CYP3A5*3 affects plasma disposition of noroxycodone and dose escalation in cancer patients receiving oxycodone. (2010)
  • 著者名/発表者名: Takashina Y, Naito T, Tashiro M, Yamamoto K, Ohnishi K, Kagawa Y, Kawakami J.
  • 学会等名: 第4回次世代を担う医療薬科学シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] がん性疼痛緩和におけるオピオイド鎮痛薬の体内動態情報に基づく個別化投与量換算法の構築 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内藤隆文
  • 学会等名: 第20回日本病院薬剤師会東海ブロック学術大会.平成22年度日本薬学会東海支部例会.合同学術大会2010
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20101100
• [学会発表] CYP3A5*3 affects plasma disposition of noroxycodone and dose escalation in cancer patients. (2010)
  • 著者名/発表者名: Naito T, Yamamoto K, Takashina Y, Tashiro M, Kagawa Y, Ohnishi K, Kawakami J.
  • 学会等名: 16th World Congress of Basic and Clinical Pharmacology (WorldPharma2010).
  • 発表場所: Copenhagen, Denmark
  • 年月日: 20100700
• [学会発表] Impact of CYP3A5 and ABCB1 gene polymorphisms on plasma disposition of fentanyl and its clinical responses in cancer patients with opioid switching to fentanyl transdermal system. (2010)
  • 著者名/発表者名: Takashina Y, Naito T, Mino Y, Ohnishi K, Kawakami J.
  • 学会等名: 16th World Congress of Basic and Clinical Pharmacology (WorldPharma2010).
  • 発表場所: Copenhagen, Denmark
  • 年月日: 20100700
• [学会発表] がん患者におけるオキシコドンの有害作用と耐性形成に及ぼすCYP3A5, CYP2D6およびOPRM1の遺伝子変異の影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山本圭祐, 内藤隆文, 高科嘉章, 丸山修治, 賀川義之, 川上純一
  • 学会等名: 第30回日本臨床薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20091200
• [学会発表] がん患者におけるフェンタニルのマトリックス型とリザーバー型貼付剤間の経皮吸収および血中動態の比較 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高科嘉章, 内藤隆文, 八木達也, 山本圭祐, 山田尚広, 田中紀章, 門口直仁, 平野公美, 丸山修治, 川上純一
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2009
  • 発表場所: 四日市
  • 年月日: 20091100
• [学会発表] フェンタニルのマトリックス型貼付剤中残存量の迅速測定法の開発:がん患者における経皮吸収動態の評価への応用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高科嘉章, 内藤隆文, 八木達也, 山本圭祐, 丸山修治, 兼松直人, 川上純一
  • 学会等名: 第19回日本医療薬学会年会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 20091000