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2008 年度 実績報告書

アクロレイン及びその産生酵素測定による脳梗塞診断マーカーの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 20790143
研究機関千葉科学大学

研究代表者

富取 秀行  千葉科学大学, 薬学部, 講師 (30337381)

キーワードポリアミン / アクロレイン / ポリアミンオキシダーゼ / バイオマーカー / 脳梗塞
研究概要

脳梗塞は予後不良の疾病であり、意識障害・昏睡等を伴い、社会生活に支障を来たすケースが少なくない。現在、脳梗塞の診断にはCTもしくはMRIなどの画像診断が一般的であり、その精度・感度は著しく向上している。しかし、画像診断では患者状態の制約やコストパフォーマンスに関しての問題がある。従って、より簡便に、精度良く、低コストで脳梗塞を診断できる手段が必要である。しかし脳梗塞である可能性を強く示唆する生化学マーカーはこれまで存在せず、画像診断に頼らざるを得なかった。そこで本研究では血中・尿中アクロレイン及びその産生酵素を測定することによる脳梗塞診断マーカーの開発を目的とし、研究を行った。申請者らはこれまでに血中のアクロレイン量及びポリアミンオキシダーゼ活性が、脳梗塞の症状悪化と深く関連していることを見出し、現在これらのマーカーをより簡便に測定できる方法の開発を進めている。ポリアミンオキシダーゼに関しては、活性測定に1-2日要していたものを、ELISAに変更できるように抗体を作製した。また、より被験者の負担を軽くするため、尿中アクロレイン付加化合物の簡便な定量法についても研究を進めている。アクロレインは生体内でcarboxyethylmercapturic acid(CEMA)と3-hydroxypropylmercapturi cacid(HPMA)に代謝され、尿中に排泄されることから、これらに対する抗体の作製を試みた。HPMAは化合物として市販されており、この化合物に対する抗体を、ウサギを用いて作製することに成功した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Acrolein toxicity : Comparison with reactive oxygen species2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, M., et.al.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 378

      ページ: 313-318

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Binding of spermine and ifenprodil to a purified, soluble regulatory domain of the N-methyl-D-aspartate receptor2008

    • 著者名/発表者名
      Han, X., et.al.
    • 雑誌名

      J. Neurochem. 107

      ページ: 1500-1577

    • 査読あり
  • [学会発表] アクロレイン耐性細胞の樹立とその性質の検討2009

    • 著者名/発表者名
      富取秀行
    • 学会等名
      日本ポリアミン研究会第23回研究発表会
    • 発表場所
      藍野大学
    • 年月日
      2009-01-23
  • [学会発表] PREDICTION OF SILENT BRAIN INFARCTION BY ACROLEIN POLYAMINE OXIDASE, IL-6 AND CRP2008

    • 著者名/発表者名
      富取秀行
    • 学会等名
      Polyamines : Forty years of Mammalian Ornithine Decarboxylase
    • 発表場所
      Kuopio, Finland
    • 年月日
      2008-06-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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