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2008 年度 実績報告書

miRNAによるシスプラチン耐性獲得機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20790147
研究機関明治薬科大学

研究代表者

鈴木 俊宏  明治薬科大学, 薬学部, 講師 (80322527)

キーワードシスプラチン / 薬剤耐性 / miRNA / 肺癌
研究概要

子宮頸癌及び肺癌細胞株由来のシスプラチン耐性株でDNAアレイを用いて発現変動しているmiRNAの網羅的スクリーニングを行った。
癌種の異なるシスプラチン耐性株を用いることで、シスプラチン感受性に影響を与えるmiRNAを特定することが出来ると考え、耐性細胞で過剰発現あるいは発現が減少しているmiRNAを絞り込んだ。しかしながら癌種の違いによる発現変動の影響が大きく、肺癌、子宮頸がんで共通に変動しているmiRNAを絞り込むのが困難であった。すなわち、癌種の違いがシスプラチン感受性よりも影響していることが考えられた。そこでシスプラチンを含む化学療法が重要である肺癌に絞り込み、シスプラチン感受性に関与するmiRNAを探索することを目的として肺癌由来シスプラチン耐性株の数を増やし同様の検討を行った。
その結果、数種のmiRNAが共通の変動パターンを示すことを明らかにした。今後、このmiRNAを定量的、機能的有用性を確認する予定であり、得られたmiRNAパスウェイを解析することで、単一分子では説明することが困難であったシスプラチン耐性機構の解明に繋がると考えられる。また、これは肺癌化学療法におけるシスプラチン感受性を予測するバイオマーカー等、肺癌化学療法の臨床にも寄与することが期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Role of multidrug resistance-associated protein 1 in the pathogenesis of allergic airway inflammation2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka M
    • 雑誌名

      Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol 296

      ページ: 30-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Profiling SLCO and SLC22 genes in the NCI-60 cancer cell lines to identify drug uptake transporters2008

    • 著者名/発表者名
      Okabe M
    • 雑誌名

      Mol Cancer Ther 9

      ページ: 3081-3091

    • 査読あり
  • [学会発表] 耐性株を用いたシスプラチン耐性機構の解明2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木俊宏
    • 学会等名
      日本薬学会129年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-03-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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