• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

miRNAによるシスプラチン耐性獲得機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20790147
研究機関明治薬科大学

研究代表者

鈴木 俊宏  明治薬科大学, 薬学部, 講師 (80322527)

キーワードシスプラチン / miRNA / 薬剤耐性
研究概要

シスプラチン耐性株でDNAアレイを用いて発現変動しているmiRNAの網羅的スクリーニングを行った。
癌種の異なるシスプラチン耐性株を用いることで、シスプラチン感受性に影響を与えるmiRNAを特定することか出来ると考え、耐性細胞で過剰発現あるいは発現が減少しているmiRNAを絞り込んだ。しかしながら癌種の違い「による発現変動の影響が大きく、癌種の違いがシスプラチン感受性よりも影響していることが考えられた。そこでシスプラチンを含む化学療法が重要である肺がん、特に非小細胞肺がんについてシスプラチン感受性に関与するmiRNAの探索を行った。
さらに、マイクロアレイのデータの再現性や定量性の乏しさを補う目的で、種類の異なるアレイを用いてスクリーニングを行った。その結果、数種のmiRNAが共通の変動パターンを示すことを明らかにし、リアルタイムPCRによる、より定量的な解析でも発現の変動が確認された。現在、これらのmiRNAの導入実験を行い、miRNAを介したシスプラチン耐性のメカニズムを解析している。
これは肺癌化学療法におけるシスプラチン耐性メカニズムの解明に繋がるのみならず、感受性を予測するバイオマーカーとしての利用など、肺がん化学療法の臨床にも寄与することが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Antiangiogenic Metabolites from a Marine-Derived Fungus, Hypocreavinosa.2010

    • 著者名/発表者名
      Ohkawa Y., et al.
    • 雑誌名

      J.Nat.Prod. 73

    • 査読あり
  • [学会発表] シスプラチン耐性肺がん細胞株におけるmiRNA発現プロファイル2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木俊宏
    • 学会等名
      日本癌学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • 年月日
      2009-10-03

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi