可溶型receptor for advanced glycation endproducts (esRAGE)は、関節リウマチの病態進展に関与するHMGB1のおとり受容体として機能する。骨輸送担体である酸性オリゴペプチド(AcOP)をesRAGEに共役させることによって、おとり受容体としての機能を保持したままesRAGEの骨への移行性を増大させることに成功した。また、AcOPと共役したesRAGE(AcOP-esRAGE)は少なくとも1週間以上骨へ蓄積することが明らかとなった。AcOP-esRAGEは、esRAGEと比較して関節リウマチモデルマウスの関節腫脹を強く抑制したことから、AcOPによるesRAGEの骨ターゲティングは関節リウマチ治療に有用であることが示唆された。
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