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2008 年度 実績報告書

肺水調節における濃度感受性ナトリウムチャネルの関与

研究課題

研究課題/領域番号 20790183
研究機関近畿大学

研究代表者

萩原 央記  近畿大学, 理工学部, 助教 (70411577)

キーワード生理学 / ナトリウムチャネル / 炎症 / 肺
研究概要

本研究の目的は、肺における濃度感受性Na^+チャネル(Na_CまたはNa_X)の肺水調節への関与を明らかにすることである。今年度は以下の実験をおこなった。
1. マウス肺胞上皮II型細胞の初代培養法の確立
マウス肺胞上皮II型細胞に発現するNa_Cの機能解析をおこなうために、肺胞上皮II型細胞を単離しぐNa_C発現の確認をじた。その結果。初代培養肺胞上皮丘型細胞では正常組織に比べ、Na_C発現が微弱であった。今後の実験にはNaを定してしている細胞が必要であるため、単離法および培養条件を検討し、Na_C発現細胞を得る方法を確立した。
2. アミロライド不感受性Na^+チャネルの同定
肺胞上皮II型細胞にはアミロライドによって機能が阻害されるNa^+チャネルが発現しているが、同定されていない。このNa^+チャネルがNa_Cであるか調べるためにNa^+蛍光指示を用いた画像解析をおこなった。その結果、アミロライド存在化で細胞外Na^+濃度上昇にともない、細胞内Na^+濃度が上昇した。この細胞内Na^+濃度上昇はNa_Cによるものだと考えられるが、検証するため、次年度にRNAi法によるNa_Cの発現抑制実験をおこなう予定である。
3. 肺炎モデルマウスを用いたNa_Cの機能解析
リポポリサッカリドを成熟マウスの気管支から肺に与ることによりせ、その際のNa_C発現の変化を解析した。その結果、投与後の肺において、Na_C発現が変化していた。炎症による影響と考えられることから、次年度以降、炎症の発症、治癒過程におけるNa_C発現を詳細に解析する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Expression regulation of concentration-sensitive sodium channel in mouse lung.2008

    • 著者名/発表者名
      萩原央記
    • 学会等名
      33th FEBS Congress and 11th IUBMB Internationl Congress of Biochemistry and Molecular Biology
    • 発表場所
      ギリシアアテネ
    • 年月日
      2008-06-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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