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2010 年度 実績報告書

骨形成促進剤開発を指向した骨芽細胞分化制御機構に関する化学遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20790218
研究機関(財)微生物化学研究会

研究代表者

坂本 修一  (財)微生物化学研究会, 微生物化学研究所沼津支所, 研究員 (60346070)

キーワード化学遺伝学 / 低分子化合物 / 骨芽細胞 / 細胞分化
研究概要

平成22年度も引き続き「骨芽細胞分化を促進する微生物培養液のスクリーニング」「培養液のヒット検体からの活性化合物の単離・精製」「活性化合物の作用機序の解析」を行った。
スクリーニングでは、これまで使用してきたマウス細胞株C3H10T1/2に加えマウス骨髄間質由来細胞株ST-2も併用してさらに約一万サンプルをアッセイした。その結果、ST-2細胞に対して骨芽細胞分化マーカーを誘導するヒット検体から活性成分として構造既知の天然低分子化合物を新たに1種同定することができた。
本研究で同定した骨芽細胞分化マーカー誘導活性を持つ天然化合物3種のうち、レチノイド様作用を示す新規化合物Decalpenic acidについては、単離及び構造決定に関する論文を発表した(Sakamoto, et al.2010 J.Antibiot.)。さらにレポーターアッセイやsiRNAノックダウン法を用いて作用機序の解析を行い、Decalpenic acidはレチノイン酸受容体(Rar)α及びγサブタイプを活性化すること、骨芽細胞マーカーの誘導には主にRarγを介して作用することを明らかにした。これらの結果については現在論文作成中である。
また、既知化合物2種についてもリアルタイムPCRによる骨芽細胞分化マーカー群やレチノイド標的遺伝子群の発現解析を行い、本研究で同定した3種の化合物は各々異なる活性を持つことを明らかにした。特に既知化合物のうち1種についてはHedgehogシグナルに関与するGliの発現を上昇させることを見出しており、現在この詳細について解析を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Decalpenic acid, a novel small molecule from Penicillium verruculosum CR37010, induces early osteoblastic markers in pluripotent mesenchymal cells.2010

    • 著者名/発表者名
      Shuichi Sakamoto, 他11名
    • 雑誌名

      The Journal of Antibiotics

      巻: 63 ページ: 703-708

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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