研究課題
若手研究(B)
真核生物で高度に保存されているSerine/Threonine (Ser/Thr)キナーゼであるNuclear Dbf2-Related (NDR)キナーゼの活性化機構の解析を行った。上流キナーゼであるMST2とMOB1によってNDRキナーゼのひとつであるNDR1が相乗的に活性化することを示した。またその際にMOB1がMST2によってリン酸化され、リン酸化されたMOB1がMST2とNDR1をつなぐリン酸化依存的なscaffold proteinとして機能することを明らかにした。MOB1はMST2により複数の部位がリン酸化され、そのリン酸化状態によってNDR1/2およびNDRキナーゼであるLATS1/2の活性化に際して異なる特性を有する可能性を提示している。また、Ras結合領域を持つRASSFファミリーのひとつであるRASSF6がMST2に結合し、NDR1/2とLATS1/2の活性化を抑制していること、同時にMST2はRASSF6による細胞死を抑制していることを明らかにしている。
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