卵巣明細胞腺癌治療薬の開発を目指したアネキシンIV複合体の機能解析

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20790262
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 病態医化学
• 研究機関: 横浜市立大学
• 研究代表者: 荒川 憲昭 横浜市立大学, 生命ナノシステム科学研究科, 助教
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 分子腫瘍学

研究概要

上皮性卵巣癌で悪性度の高い明細胞腺癌(CCA)にて特徴的に発現しているアネキシンIV(ANX4)の機能については不明な点が多い。ANX4の病態生理的役割を明らかにするために、ANX4の相互作用タンパク質の同定を行った。CCA細胞おいてANX4は核内にてCa^<2+>非依存的にタンパク質複合体を形成しており、免疫沈降法にて精製したANX4複合体の構成成分を質量分析装置により解析することで、ANX4複合体に含まれる様々な核酸結合性タンパク質を同定した。

研究成果

• [学会発表] 卵巣明細胞腺癌におけるアネキシンIV複合体の構成因子の同定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荒川憲昭, 田矢史織, 川崎博史, 宮城悦子, 平原史樹, 平野久
  • 学会等名: 日本生化学会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-22
• [学会発表] 卵巣明細胞腺癌におけるアネキシンIV複合体の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荒川憲昭, 田矢史織, 川崎博史, 宮城悦子, 平原史樹, 平野久
  • 学会等名: 日本ヒトプロテオーム機構
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-07-28
• [学会発表] 新規p53ターゲットANX4は卵巣明細胞腺癌のp53活性を低下させる (2009)
  • 著者名/発表者名: 増石有佑、荒川憲昭、川崎博史, 宮城悦子, 平原史樹, 平野久
  • 学会等名: 日本ヒトプロテオーム機構
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-07-27
• [学会発表] 卵巣明細胞腺癌におけるリン脂質結合タンパク質アネキシンIVの性状解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田矢史織, 荒川憲昭, 川崎博史, 宮城悦子, 平原史樹, 平野久
  • 学会等名: BMB2008
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-11
• [学会発表] New potential therapeutic targets for ovarian clear cell carcinoma (2008)
  • 著者名/発表者名: Noriaki Arakawa, Yusuke Masuishi, Yuko Yamanaka, Hiroshi Kawasaki, Etsuko Miyagi, Fumiki Hirahara, Hisashi Hirano
  • 学会等名: Meeting of methods in protein structure analysis
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-08-27
• [学会発表] Proteomic analysis for identification of therapeutic targets of ovarian clear cell carcinoma (2008)
  • 著者名/発表者名: Noriaki Arakawa, Yusuke Masuishi, Yuko Yamanaka, Hiroshi Kawasaki, Etsuko Miyagi, Fumiki Hirahara, Hisashi Hirano
  • 学会等名: 4th Asian Oceania Human Proteome Organisations
  • 発表場所: ケアンズ
  • 年月日: 2008-06-23
• [産業財産権] 卵巣明細胞腺癌に特異的に発現しているタンパク質とその応用 (2010)
  • 発明者名: 荒川憲昭、増石有佑、山中結子、平野久、川崎博史、平原史樹、宮城悦子
  • 権利者名: 公立大学法人横浜市立大学
  • 産業財産権番号: 特願2010-035737
  • 出願年月日: 2010-02-22