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2009 年度 実績報告書

経皮水分蒸散量と皮膚バリア遺伝子多型に基づいたアトピー性皮膚炎関連遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20790268
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

佐々木 貴史  東京理科大学, 東京理科大・総合研究機構, 講師 (70306843)

キーワードアトピー / フィラグリン / EDC / SPRR2E / LCE1F
研究概要

(1) EDCに存在するSPRR2Eを対象としたゲノム配列解析
慶應義塾大学医学部皮膚科学教室で収集されたAD患者96人に対して、EDC内に存在する遺伝子SPRR2Eの解析を行った。SPRR2Eは2exonから構成され、全ORFはexon2に含まれている。そこでPCR法を用いてexon2(636bp)全体を増幅し、ダイレクトシーケンシングを行い変異及び遺伝子型の分類を行った。その結果、ナンセンス変異を同定することは出来なかったが、既知の3種のSNPsを含む6SNPsを同定した。この内2種のSNPsの組み合わせから、SPRR2Eの主要な遺伝子型をType A/B/Cに分類した。また、残りの4種のSNPsはすべてType Cのアレル由来であった。それぞれのアレル頻度は、Type A(57.9%),Type B(31.8%),Type C(10.3%)であった。
(2) EDCに存在するLCE1Fを対象としたゲノム配列解析同様に、EDC内に存在する遺伝子LCE1Fの解析を行った。LCE1Fは1exonから構成されている。そこでPCR法を用いて全ORF領域(357bp)を増幅し、ダイレクトシーケンシングを行い変異及び遺伝子型の分類を行った。その結果、16番目のシステイン残基においてナンセンス変異(TGC->TGA)を同定した。この結果からType A/Bに分類した。また、Type Aの一部に18bpの挿入配列(CTGCTGCAGCTCTGGGGG)を同定した。これらの結果から、LCE1Fの主要な遺伝型をType A/A1/Bに分類し、それぞれのアレル頻度は、Type A(87.4%),Type A1(8.4%),Type B(4.2%)であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A homozygous frameshift mutation in the mouse Flg gene facilitates enhanced percutaneous allergen priming.2009

    • 著者名/発表者名
      Fallon PG, Sasaki T, et al(全18人)
    • 雑誌名

      Nature Genetics 41(5)

      ページ: 602-608

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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