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2008 年度 実績報告書

難治性ホジキンリンパ腫の臨床病理学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 20790279
研究機関信州大学

研究代表者

浅野 直子  信州大学, 医学部・附属病院, 医員 (90467192)

キーワード悪性リンパ腫 / ホジキンリンパ腫 / 治療抵抗性 / 細胞傷害性分子 / EBウイルス
研究概要

ホジキンリンパ腫(cHL)は、単核および多核の巨細胞を示した腫瘍細胞が反応性細胞を背景に出現することを特徴とし、その特異な形態を示す腫瘍細胞は濾胞中心B細胞由来であるとされている。また欧米データによると化学療法に奏功し高い完全貫解率を示すことで知られるが、標準治療の反応性の悪いものは存在し、その例としてTマーカー陽性のホジキンリンパ腫、またEBV陽性ホジキンリンパ腫の存在が挙げられる。今回の研究はそれらの難治性ホジキンリンパ腫の特徴をまず臨床病理学的に検討することにある。細胞傷害性分子(CM)陽性cHLはCM陰性cHLと比較し、病理形態学的にはほとんど相違を認めないもの、PAX5というB細胞マーカー(本来cHLでは陽性となる)が陰性になるなど、B細胞由来の確証を得られないものであり、また臨床的にCM陰性cHLと比較し有意に予後不良を示した。これらの症例の由来細胞の同定を進めており、その方法としてマイクロダイジェクション法を用いたDNA抽出法を施行したが、採取されるDNA量が少なく、またIgHおよびTCRγの再構成を見つけることはできなかった。したがって、DNAを抽出する方法として他の方法を検討中である。それはMACS(Magnetic Cell Sorting and Separation of Biomolecules)を利用しCD30陽性細胞の分離する方法であり、まずパラフィン切片から細胞を分離し、その細胞にCD30の発現が保持されていることを免疫染色にて確認した上で、上記MACSを使用し磁気ビーズに反応するCD30+細胞を選択的に回収する。ホジキン細胞がCD30陽性であることから、CD30+richな分画のゲノムDNAを抽出キットで分離抽出することにより、特異的にそのDNAを抽出することが可能となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ホジキンリンパ腫EBV発現とその関連疾患2008

    • 著者名/発表者名
      浅野直子
    • 学会等名
      第97回日本病理学会総会
    • 発表場所
      金沢石川県立音楽堂
    • 年月日
      2008-05-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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