ホジキンリンパ腫(CHL)は化学療法に奏功し、高い完全貫解率を示すことで知られるが、難治性症例は存在する。本研究の目的は以下の難治性ホジキンリンパ腫の臨床病理学的特徴を明らかにすることであった。(1)細胞傷害性分子(CM)陽性CHLは、CM陰性CHLと比較し有意に予後不良を示した。(2)EBV陰性例と比較し予後不良との報告があるEBV陽性CHLは、高齢発症例が多く、CD20陽性例が多い特徴を示した。その点からも加齢性EBV関連リンパ増殖異常症との鑑別を要する。(3)高齢発症CHL、特に結節硬化型ホジキンリンパ腫(NSCHL)は、若年発症NSCHLと比較し予後不良を示した。
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