• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

前立腺癌発生部位からみた癌反応性間質のマイクロサテライト異常・DNAメチル化解析

研究課題

研究課題/領域番号 20790289
研究機関北里大学

研究代表者

柳澤 信之  北里大学, 医学部, 講師 (80337914)

キーワード前立腺癌 / 癌反応性間質 / 分子病理学
研究概要

2003~09年の当院前立腺癌手術症例226例(45~75歳、65.0±5.7歳(average±SD))のindex cancer(IC)を対象として検討したところ、その主な占拠部位はPZ:147例(65%)、TZ:78例(34%)、CZ:1例(0.4%)で、Apex:128例(57%)、Mid:86例(38%)、Base:12例(5%)であった。Gleason Score (GS)は3+4が81例(36%)、4+3:49例(22%)とGS=7が約6割を占めた。癌反応性間質量(Reactive Stromal Grade, RSG)を0~3と4段階に分類したところ、(1)RSGO:22例(10%)、1:107例(47%)、2:81例(36%)、3:16例(7%)となり、この比率は我々の別症例群の針生検を対象とした結果とほぼ一致した(Yanagisawa N. et al., Hum. Pathol.,2008)。(2)ICは2nd cancer(200例)と比較すると有意にRSGが高値であった(p=0.0006)。(3)PZ cancerはTZ cancerよりも、また(4)Apex cancerはBase cancerよりも各々有意にRSGが高値であった
(p=0.0016,0.0399)。
以上のように前立腺癌の解剖学的発生部位に着目した論文はいまだ少ない。さらにはヒト前立腺癌の反応性間質との関連を調べた研究報告は皆無である。現在、分子病理学的解析をすすめている。

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi